研究フロー統合管理システム 『 RCM System Software 』

解決する課題

研究用 Web システムは、仕様変更が多く時間がかかる

研究で使用されるシステムは、仕様書が曖昧なまま作業を開始し試作を何度も繰り返すため、時間的にもコスト的にも厳しい案件となる傾向があります。
しかも、研究は非定型で完成後も変更が頻発してしまうため、システム化が難しいとされています。

RCM は研究とは非定型であるという前提のもとに設計された仕様変更に柔軟に対応可能なミドルウェアです。
RCM なら様々な研究システムのサンプルをベースに必要となるパーツを組み合わせて簡単にシステム構築が可能な上、簡易 UI 機能により HTML 変更に伴うプログラム連携テスト作業時間を大幅削減することが可能です。

またシステム構築後の変更も、利用者が簡単にシステムを作りかえることが可能です。

研究用データの信頼性・再現性に問題

  • 特許や論文に使用した 1 年前のグラフの元データが、実験ノートを紛失してしまいどこにあるか分からない。
  • 元データが見つかっても可視化時にどういう手順で設定したかが分からない。
  • 見つけた元データ自体が、妥当なものがどうかも分からない。

このような経験をされたことのある研究者は少なくはないでしょう。

RCM なら実験ノート感覚でデータベース上のデータに自由に情報を追加出来るので、実験ノートは不要。簡単に結果判定情報も追加出来ます。
また、データベース上に可視化設定も保存可能な上、XML のツリー構造が派生関係を保持してくれるので再現性も抜群。
データベースに登録していないデータでも、ログデータベースを検索すればどんな作業を行ったかは一目瞭然です。

不毛なデータ処理作業で研究開発に集中出来ない

高性能センサー、大規模計算機、高速ネットワークの普及により大量の様々な種類のデータを容易に得ることが可能になった反面、研究者がファイルの転送・取得、入力ファイル作成、データ整理等に割く時間は、本業を圧迫するほど増大しています。

RCM なら研究者は最低限のパラメータ設定等を Web 上から入力するだけで、残りのファイル転送、データ整理等の作業は RCM にお任せです。RCM がデータベースに情報を蓄積してきますので、過去の情報も簡単に検索出来ます。

共同研究をしたいけど、情報流出が怖くてあと一歩が踏み出せない

共同研究をする場合に全ての情報をオープンにしたくないことが多々あります。このような場合、公開用は別にサーバを立てて管理するような一手間をかけて対処されている場合が多いようです。また、研究者自身がチームのメンバーにも見せたくないような自分だけのメモのようなものもあり、データを所内で一元管理することに対して積極的に賛同していいただけない場合もございます。

RCM なら記録されたすべての情報に閲覧・変更権限情報を付加し、データへのアクセス権を管理するため、一般公開、グループメンバ内公開、非公開の公開レベルを XML の 1 レコードレベルで制御することが可能です。 結果、研究グループ間での情報の共有と、研究成果の保護という相反する目的を、バランスよく実現可能です。
また、蓄積した情報の共有を人材育成やノウハウの継承に役立てることも可能になります。

せっかく苦労して取得したデータを有効活用出来ていない

通常、研究者が多大なるコストと時間をかけて取得したデータの設定情報等の関連情報は、データ自体には追加出来ないのでフォルダ名で管理されています。
結果、直近のデータを過去のデータと比較したいという場合には、深いフォルダを検索して、設定ファイルの中身を確認した上、結果データやグラフを開いてからようやく比較可能になります。

RCM なら設定ファイルの中身から必要な値をピックアップしてデータベース登録可能なため、知りたいパラメータの範囲で過去のデータをデータベースから検索することが可能です。結果データは弊社独自開発の XmlViewer で表示され、画像をサムネイル表示することも可能なため、直感的にデータを比較することが可能です。また、ソート条件を変更することで様々な視点からデータを比較出来るので、新しい発見の手助けにもなります。
また、Web画面上から複雑な設定ファイルの中身をファイルを開くことなく変更することも可能です。