エンジニアリングデータ管理システム「ASNARO」の最新版を販売開始

ジョブ投入、ワークフロー、ファイル管理、データベース機能を統合したソフトウェア

階層化された分類フォルダで、解析結果や関連データを効率的に管理・検索可能に

 

 

株式会社キャトルアイ・サイエンス は、エンジニアリングデータ管理システム「ASNARO(アスナロ)」の最新版「ASNARO Version 2」を、2013年64日より販売開始します。

ASNARO」は、非定型なCAEや実験データを自動的にデータベース化して管理する機能に、ジョブ投入機能、ワークフロー機能等を統合したソフトウェアプラットフォームです。最新版の「ASNARO Version 2」では、階層化された分類フォルダによりファイルや関連情報を簡単にデータベースへ登録・閲覧可能にするオプション機能「ASNARO Explorer」や、ワークフロー機能と連動した自動タグ付け・分類機能などの新機能が追加されました。

また、データベース検索速度の性能が最大5倍程度まで向上し、Windows PC、スパコン、クラスタ、クラウド、グリッド環境でのアプリケーション自動実行機能も、メタ情報の自動付与などの機能拡張を行っています。

 

◆市場背景

多くの企業の研究開発部門や大学・研究機関では、研究開発の効率化のために、CAE(コンピュータを用いた数値計算)処理の簡便化や定型業務の自動化、データファイルや解析情報の共有化に取り組んできました。しかし、自動化は、初期のシステム構築費用や維持改修費が膨大である上、システムを高度化すればするほど適用範囲が狭くなり、利用率がかえって低下するという問題がありました。

また、ファイルサーバやファイル共有システムを導入して社内ルールを定め、データファイルや解析情報の共有化を目指すものの、手動での登録作業が煩雑であり、ファイル登録時にPCCPU負荷がかかることなどから、徹底できず、データの利活用に至っていないのが実情です。

 

◆「ASNARO」の特長と最新版「ASNARO Version 2」の注目機能

ASNARO」シリーズは、こうした問題を解決するためにキャトルアイ・サイエンスが開発した製品で、ファイルベースでのデータ管理はもちろん、非定形なエンジニアリングプロセス / データを自動的に収集、保存してデータベース化し、パラメータの管理や、データ間の対応関係(データ間紐付け)管理も可能です。また、プリ / ソルバ / ポストなどの解析関連アプリケーションへのジョブ投入などの複雑な操作を単純化するジョブ投入機能、複雑な処理やサーバ間のファイル移動を自動化するワークフロー機能を統合して標準搭載しています。

システム導入に際しては、高度な開発は不要で、設定のみで既存のエンジニアリング環境に追加することが可能であり、また、エンジニアはユーザーフレンドリーなGUIによる操作で利用できるので、解析業務に支障を与えません。ジョブ投入を「ASNARO」から実行すれば、解析プロセス、設計変数、解析結果、目的関数をデータベースで一元管理可能となり、蓄積されたプロセスや結果データを組織内で共有・公開できるので、リアルタイムな進捗の確認や、社内の技術継承にも威力を発揮します。

 

最新版の「ASNARO Version 2」では、階層化された分類フォルダにより、ファイルや関連情報を簡単にデータベースへ登録・閲覧可能にするオプション機能「ASNARO Explorer」が新しく追加されました。

これにより、ワークフロー機能と動的に連携することで、自動実行された解析・シミュレーションの結果を階層化された分類フォルダから容易に探し出し、直接ファイルを開いたり、ダウンロードすることが可能となります。

また、解析・シミュレーションのデータだけでなく、解析レポート、実験データ、会議メモなど様々な関連情報を簡単に登録、閲覧、共有することが可能となります。また、ファイルや関連情報の自動タグ付け管理、タグ付けによる自動分類・集計機能、ワークフロー機能と連動した自動タグ付け・分類機能などを追加しました。

 

 

ASNARO」は、201110月に発売以来、宇宙航空研究開発機構、東京大学等公的研究機関や、大手の重工業系を中心とした民間企業に導入実績があり、高く評価されています。

キャトルアイ・サイエンスでは、さらに機能が強化された最新版「ASNARO Version 2」により、PLMProduct Lifecycle Management)の要諦である研究開発のリードタイム短縮とコスト削減、さらには研究開発のプロセスと結果の継承性の確保にいっそう貢献するため、パートナーの拡充を含め、販売・サポート体制の強化を図ります。

ASNARO」の価格は、「年間利用ライセンス」と「永久利用ライセンス」の2つのモデルがあります。ライセンス価格は、利用するユーザ数により異なり、「年間利用ライセンス」が180万円(10ユーザ)〜、「永久利用ライセンス」が540万円(10ユーザ)〜です。

また、最新版「ASNARO Version 2」に新しく搭載される「ASNARO Explorer」はオプションで、「年間利用ライセンス」の場合は18万円(10ユーザ)〜、「永久利用ライセンス」の場合は54万円(10ユーザ)〜です。

 

 

◆「ASNARO Version 2」の販売に関して

販売・出荷開始:201364

販売価格 (税別)

ASNARO Version 2」本体

(1) 年間利用ライセンス 180万円 (10ユーザ)

(2) 永久利用ライセンス 540万円 (10ユーザ)

オプション「ASNARO Explorer

(1) 年間利用ライセンス 18万円(10ユーザ)

(2) 永久利用ライセンス 54万円(10ユーザ)

 

ASNARO Version 1」からのバージョンアップ

ASNARO Version 1」から「ASNARO Version 2」へのバージョンアップには、システムの大規模な再構築、ソフトウェア等の買い直し等は発生しませんので、「ASNARO Version 1」ユーザの、「ASNARO Version 2」への移行は容易に行えます。

 

販売目標:初年度10社、300ユーザライセンス

販売経路:キャトルアイ・サイエンス、および販売パートナー

 


◆「ASNARO」シリーズについて

[1] 標準機能

・ファイル管理機能

・ワークフロー機能

・自動データベース化機能

・情報共有、アクセス制御機能

・結果データ削除、復元実行機能

・表形式高機能テーブルViewer

 

[2] 稼働環境

・サーバ側 RHEL6.3 / CentOS6.3JDK1.7

・クライアント側 WindowsXP (32bit) / Windows7(64bit)JDK1.7

 

※「ASNARO」の製品詳細は以下をご参照ください。

http://www.i4s.co.jp/asnaro/asnaroinfo.html

 

 

ASNARO Version 2」について

[1]新しく搭載された機能

・「ASNARO Explorer」機能

・ファイルや関連情報の自動タグ付け管理

・タグ付けによる自動分類・集計機能

・ワークフロー機能と連動した自動タグ付け・分類機能

 

[2]ASNARO Version 1」からの性能向上・機能強化

・データベース検索速度の性能向上

Windows PCでのアプリケーション自動実行機能

・スパコン、クラスタ、クラウド、グリッド環境でのアプリケーション自動実行機能

・各種のジョブキュー管理システムとの連携

・アプリケーション実行に伴う、自動ファイル転送、自動削除、自動補完機能

 


◆「ASNARO」のシステム構成イメージ図